ジェネレーション・ギャップの本当の意味


 最近、「ジェネレーション・ギャップ」という言葉が気になっています。
これは日常語で、「世代間の嗜好の差異」程度の意味で用いられていると思うのですが、これを経済的に見てみると、経済素人でも驚くべきことが分かりました。

国税庁「民間給与実態統計調査」の統計で、日本人の平均給与は
ピーク 1994年 467万円
直近 2007年 437万円

政府統計の総合窓口での消費者物価指数総合は
1994年 100.8
2007年 100.3

この統計を用いて消費者物価指数あたりの平均の年収は、
1994年 4.63
2007年 4.35

つまるところ消費者物価をそろえたときの年収は、2007年を1.0とすると1994年は1.064。
1994年のほうが少しだけリッチだったということになるんだと思います。

ところが財務省が出している発行済み国債残高の伸びが加速する(借金が増える)のは、ちょうどこの1994年あたりからなんです。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2006/saimu02b_04.pdf
1994年というとちょうどバブル後?

こういう数字を見ると、16年前に現役世代だった先人を尊敬する気にはどうしてもなれない。この借金で、のちの世代は何を得たんだろう?それだけ公共サービスが充実した?とてもそんな気持ちにはなれない。


今日における経済と環境の問題を考える際に、既存のフレームのうまくいかない点は、「未在の他者」に決定権がないことだ、という話を聞いたことがあります。つまり、未来のこどもがどんなに困ろうと、先人は死んじゃったもの勝ちということなんです。

これこそ、本当のジェネレーション・ギャップの姿なんだと思います。

中原




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