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書評 デュルケム『社会学方法の基準』
博士論文の基礎として、一般的な教科書を超えて、古典の教科書を読んでみる。社会学の学祖の一人とされるデュルケムの著作。「社会学」が固有の領域なるものをそれほど認められていなかった時代に、「社会学」を確立しようという意欲を感 […]
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主体性に回収されない暮らしについて
自分でも漂流している感覚がある。いつまでたっても、専門性や生業が定まらないような気分である。多くの人がこの感覚を持っているのかもしれないけれど、僕はどうやら「これをやって生きていく」とか「これが大事だ」といった一貫性を説 […]
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脱力の方向へ
なんだか、広い意味で、さまざまな局面で疲れたように思う。「休めばよい」といった事ではなくて、何のために休むのか、ということに回答するのに疲れてしまった感じがする。休むために休みたいというか、目的を持ちたくないという気分が […]
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書評 きだみのる 『気違い部落周遊紀行』
きだみのるは、小説家・エッセイストである。奄美大島に生れ、慶応大学理財科中退後、パリ大学でマルセル・モースに師事した。デュルケームなどの著作の翻訳者としても知られ、当時のフランスを中心とした社会学・人類学を日本に紹介した […]
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書評 エスコバル『多元世界に向けたデザイン』
エスコバル・アルトゥーロ、 2024、 多元世界に向けたデザイン: ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること ビー・エヌ・エヌ社 を読んだので書評する。エスコバルは、1952年、コロンビア生まれの […]
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感想 深沢美潮『フォーチュン・クエスト』
深沢美潮『フォーチュン・クエスト』を1989年から、35年以上かけて読了したので、感想を書く。書評と感想の区別ははっきりしないけれど、価値自由とはかけ離れているので、まぁ、個人的な感想として。 これを書店で手に取ったのは […]
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書評 カル・フリン『人間がいなくなった後の自然』
カル・フリン、 2023、 人間がいなくなった後の自然 東京: 草思社 を読んだので書評する。 全体としては、さまざまな理由(経済崩壊や原発事故、戦争)によって人間がいなくなった場所でのフィールドワークから書かれた文章。 […]
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書評 黒田宣世『「ヤマギシ会」と家族』
黒田宣代、 2006、 「ヤマギシ会」と家族: 近代化・共同体・現代日本文化: 慧文社 を読んだ。 まえがき・序章 ヤマギシ会についての解説。調査方法は参与観察と資料調査、アンケート。分析枠組みは・・・ちょっと複雑で分か […]
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タヌキ不動産ゆめ日記6 賢い相続人
この夢日記に登場する空き家は、すでに書いてきたように、あまり経済的価値がない。また、その所有者はいわゆる「資産家」というカテゴリには当てはまりにくいので、頻繁に「相続放棄」が発生することになる。これが、タヌキ不動産の悩み […]
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タヌキ不動産ゆめ日記4 選ぶ人の顔
僕は、何かを選ぶときの自分の顔を、他人に見られたくない。スーパーでお肉を選んでいる時、ケーキ屋さんでケーキを選んでいる時、ネットで電動工具を選んでいる時、小粋なマルシェで手作りクッキーを選んでいる時、洋服を選んでいる時。 […]